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障がいある子を持つ親にも老いる権利はある②



親亡き後の問題既に始まっている

親もいずれは老いていく。ずっと介助の手を差しのべることはできない。それは、10年後、5年後、1年後かもしれない。

親亡き後問題とは、字のとおり、親が亡くなった後を問題にしている。

考えてみると、親は死ぬまで元気でいて、子の介助や介護をし続けることが前提になっているような気がする。「親なんだから死ぬまで子供の面倒はみなさい」と言われているようだ。確かに、親なんだから子への責任があること十分承知している。実際には自分の最期まで介助し続けるつもりでもいる。

しかし、少し現実は違うかもしれない。もし、親が病気になったり、年老いて認知症を発症すると、その時点で子の介助や介護を行う事は難しくなる。気持ちはあっても体力的に厳しくなっていくこともあるだろう。

また、寝たきりの状態が続いたとしても、頭がしっかりしてさえいれば、親の指示のもと、設備の行き届いた施設に入所させたり、在宅のまま介助者を手配して今まで通りの介助を行う事が可能となる。が、認知症などで判断能力が低下すると、子の生活の安全を守るための指示ができなくなる。

そうなると、親はまだ生きているが、親亡き後の問題は始まってしまう

障がいのある子を持つ親も、普通に年齢を重ねて老いていく。「自分が亡くなるその日、その時まで子の面倒をみたい。」「できれば、子が亡くなった次の日に死にたい。」その切実な想いに寄り添うこともできるが、その先も見すえていかなければいけない。

障がいのある子の親にも老いる権利はある③に続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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